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2007年2月17日 (土)

宮本先生がうらやましい

僕が今、散歩しながら写真を撮っていると、
宮本常一先生をうらやましく思うことがある。

『宮本常一 写真日記集成』全2巻・別巻1(毎日新聞社刊 2005年 \60,000)という本がある。宮本先生が日本中を歩き回って撮りまくった写真が、たくさん載っている。昭和20~56年の、ごく普通の日本の生活風景。家々、物干しに干された洗濯物、働く人、生活する人、元気の遊ぶ子どもたち、生き生きと記録されている。

僕も、歩きつつ写真を撮る。「おやっ」と思ったらシャッターを切る。
でも、いま家や子ども、人を撮るには、この僕でも、すごく躊躇するのだ。
撮られる側から見れば、僕は「知らない人」。もっとひどく言えば「不審人物」だ。好奇心たっぷりにきょろきょろしながら歩いてる。"空き巣の下見"と思うことだって可能だ。子どもを撮ろうものなら、誘拐犯か児童フェチと思うことだって可能だ。プライバシーにウルサい昨今でもあるしね。
一度、横浜の上大岡のほうで、とてもいい地層の露頭を見つけて、その崖の写真を撮らせてもらおうと、近くにいたその土地の所有者っぽい人に「撮ってもいいですか?」と聞いた。そうしたら間髪入れずに「ダメッ!」。「すみませんでした」と一礼し、その場所を離れる背中からも「何考えてんだ、バカ」という声が聞こえた。ただ歩いているだけでも、向こうにとってはインパクトかも知れないな。

宮本先生もきっとこういう思いを何度もされたんだと思う。そうして日本中を旅し記録する中で、そこの空気に同化する術、懐に入り込む笑顔、憎まれない図々しさ(^^)を身につけられたんだろう。僕も歩き、撮っているからこそ、その凄さを感じる。ただ、やはり、人と人と関係のありかたが変わってきているんじゃないかな。隣の人が何を考えているのか、わからない世の中になってきているのかなぁ。
「昔は良かった」という言葉は、僕は余り使いたくない。だが、これから僕でも初めていった土地のその空気に、入り込めるようになるのかなぁ。

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