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2007年6月 5日 (火)

真奈美ちゃんのラグタイムピアノ

2日(土)の晩、クラスタ常連のまごさんと一緒に、国分寺駅南口のあるバーへ吉村真奈美ちゃんのラグタイムピアノを聴きに行った。

すいているかと思いきや、なんとお店は超満員。ただ、真奈美ちゃんのお客さんが全部というわけではなく、時を同じくしてお店の壁に作品を飾っているフランス人写真家さんのお仲間たちが大挙してきていて、それでガヤガヤしていたのだった。

僕が聴いたのは23時からの3rd Set。スコット・ジョプリンのエンターティナーやらラグタイムの有名曲が5,6曲。ガヤガヤする中で演奏が始まった。お店はずっとガヤガヤ。全員が聴いているわけではない。話したい人は話してる。ただ、とても音楽は心地よかった。
お客様の胸ぐらつかんで「おい、聞けぇ」と言わんばかりの気合いではない。でも真奈美ちゃんは演奏に一切手を抜いていない。心がこもっている。話したい人は話せばいい。でもふと耳を傾けたくなった人は、自然に身体を揺すってる。CDなんかでは無い。走りもモタリもする、手を抜かない生きている音楽がそこにある。

ラグタイムってこうやって聴かれる音楽なんだな、って思った。
そしてそうやって演奏する真奈美ちゃんに、懐の深さを感じた。

商売でやるなら、CDを作る人・売る人・コンサートのスタッフ等、その人を軸に生活する人がいるから数を沸かせることは大切ではある。ただ「音楽」だけでなく芸術の魅力って言うのは沸いた人の数だけではない。数や瞬間最大風速的な訴求力だけじゃないと思う。

まず手を抜かないこと、日々を七転八倒しながら一生懸命生きて、いろいろな思いを感じる心を耕し、それをもとに愛する芸を磨き続けること、そしてただ素直に表現し続ければいいんだと思う。聴く人にもその人の人生がある。こっちが「俺が俺が」で演奏したっていらないときはいらないんだもん。そういうときは音楽なんて雑音に過ぎない。胸ぐらつかんで聴かせるようなコト、俺がされたら「結構です!」っていうだろう。

音楽に限らず、好きなものは誠実に磨き続けよう。
そして押しつけがましくでなく発信し続けよう。
そんな勇気をくれるプレイでした。

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コメント

>>音楽に限らず、好きなものは誠実に磨き続けよう。
>>そして押しつけがましくでなく発信し続けよう。

見て欲しい人から見てもらえないと,どうしても見て欲しいという気持ちばかりが先行してしまう。そんな押し付けは誰も要らない。そういう押し付けがましい気持ちではなく,自分を表現し続けようと思います。そのうち,結果は出てくると思うから。

さかたさん,大事なことを思い出させていただきありがとうございました。

投稿: kazuko♪ | 2007年6月 5日 (火) 19時16分

さかたさん、6/2はどうもありがとうございました。
身に余る感想を頂き恐縮です...

> まず手を抜かないこと、日々を七転八倒しながら一生懸命生きて、いろいろな思いを感じる心を耕し、それをもとに愛する芸を磨き続けること、そしてただ素直に表現し続ければいいんだと思う。

まさにそのように思って続けて来ました。
なので、そのように感じ取って頂けたことに本当に光栄に思います。どうもありがとうございましたm(_ _)m

投稿: マナミ | 2007年6月 5日 (火) 22時46分

いろいろなミュージシャンからいろいろな刺激を受けて、いろいろなキッカケをもらえて、気づかされて、いーなーこういうの、って思います。そういう話をストレートに書いてくれるさかたさんもね。
私も今後ライブ会場で客席にいたりステージにいたりすると思いますが、客席が騒がしい度にこのことを思い出すと思います。

投稿: 一太郎 | 2007年6月 5日 (火) 23時17分

>kazukoさん
>見て欲しい人から見てもらえないと,どうしても
>見て欲しいという気持ちばかりが先行してしまう。

これ、僕もそうですよ。
こういう気持ちも大事だと思います。なんであれ原動力になるんですから。その人の感動って形で芽が出なくても、どこかで芽が出る可能性があるとおもいます。
まずは誠実に伝えていきたいですね。

>マナミさん
>身に余る感想を頂き恐縮です...

思った通りを書いたまでです。
ほんとマナミさんではなく「音楽そのもの」になってましたよ。僕もこうありたいです。

>一太郎さん
僕も弾いてて「上手く弾きたい」の雑念だらけになるのが大半。そういう時ってまずダメですね。思いっきりすっころぶつもりで音楽そのものになれたときがやっぱりいいです。指の動きなんぞに気兼ねなく「音楽そのもの」になれるだけの日々の鍛錬は積んではおきたいですね。先日のレコーディングでも痛感しました。

投稿: さかた | 2007年6月 6日 (水) 00時08分

スコット・ジョプリン、好きです。

実はジョプリンの全集のCDボックスを持ってたりします。

ラグタイムピアノって、実にいいですよね。

ジョプリンの曲をギターにアレンジしたバージョンを聴いたことがあるのですが、スゴかったなあ。確か曲は「メイプルリーフ・ラグ」でした。
譜面もあったので、チャレンジしようとしたのですが、途中で挫折しました・・。

投稿: 時代屋だんぞう | 2007年6月 6日 (水) 00時20分

いいなー、いい音楽が聴けて。
生演奏聴きたいぞ~。(ToT)/~~~

ちなみに自分は高校生のときに初めてラグタイムギターの教則本を買った。
ラグタイムブルースでサカタともセッションしたよね。
その中の2~3曲はずっとレパートリーだったけれど、まだ弾けるかなぁ?

投稿: ジロー | 2007年6月 6日 (水) 05時49分

>だんぞうさん
>ラグタイムピアノって、実にいいですよね。

明るい曲だとストリートオルガンのノリを
感じるときがありますね。

>ジョプリンの曲をギターにアレンジしたバージョン

これもギタリストによっていろいろなバージョンがありますよね。一緒にいった孫さんもラグタイムの名手です。ラグタイムだと僕は北海道の浜田隆史さん、東京の北村昌陽さんがおすすめですよー。


>ジローさん
>生演奏聴きたいぞ~。(ToT)/~~~

やっぱりナマはいいぞぉ(^^)。

>ラグタイムブルースでサカタともセッションしたよね。

うん。いろいろやったね。ハーパーラッパ飲みして、フリーインプロバイズセッションもあったね。あの音源って、まだ持ってるんだっけ?

>その中の2~3曲はずっとレパートリーだったけれど、
>まだ弾けるかなぁ?

鈍ってノリは落ちてるかも知れないけど、いけるよ。
久々にギター抱いてみたら? 僕の自転車的なスタンスでさ(^^)。

投稿: さかた | 2007年6月 6日 (水) 23時49分

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