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2007年8月15日 (水)

さだまさし&宮本常一

さだまさし
僕が10代の頃、音楽的にも、ものの考え方にも(父母をのぞく)、いちばん影響を受けたアーティスト。いまも日本中をツアーで回り、年間100回は日本のどこかでコンサートをしている。その作品のなかの、小さきもの・名も無き人の中に隠れたドラマを歌い続ける姿勢は、今も好きだ。

宮本常一
僕が心から尊敬している学者。民俗学だけではない。その生涯のうち、のべ4000日を、日本中を歩くことに費やし、合計16万㎞を歩いた。日本という国をその目で見、身体で感じ、記録し、ごく普通の人・底辺に生きる人々の生活から、日本の文化のありようを考え続けた希有な人物。佐野真一著『旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三』(文藝春秋)を是非読んで欲しい。

小さい頃から自転車で様々なところを走ることを愛し、さだまさしさんを聴いてきた僕が、宮本常一の生涯に出会い感動する。自分の心のアンテナの向きを感じる思いがする。そこで不思議なことがある。

それは「さださんが宮本常一について言及した、インタビューなり文章に出会ったことが無い」と言うこと。

さだまさしと宮本常一。なぜかその視点・姿勢にとても共通性を感じてならない。日本中を旅し、様々に人に出会い、小さきものを見つめる視点を持つ。さださんはものすごい読書家だ。『忘れられた日本人』(岩波文庫)といった著作に出会ってないはずはないし、さださんの周囲の人も「読んでごらんよ」と薦めないはずがない気がするのだ。

何故なんだろう??

いつかさださんと話せるような縁があるなら、是非「宮本常一を知ってますか?」と聞いてみたい。それともう一つ。ここまでアコースティックギターを愛するきっかけになってくれた、御礼が言いたい。

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コメント

坂本竜馬と河合継之助が、
物の考え方がそっくりだったのにも
かかわらず接点がなかった、という
事に似ているのでしょうか。
情報の環境は今とは全然違いますが。

ところで、さだまさしさんって、
井伏鱒二さんとお会いしてお話しした事が
あるんですってね、最近知って驚きました。

投稿: ひろあ きたむら | 2007年8月15日 (水) 07時48分

意外と知られていない....のかも。
かくいう自分も「民俗の研究者」という以上の知識を持ち合わせていない(^^;)

イメージからするとさださんが宮本常一さんに心酔していてもおかしくはないのだけれどね.....

投稿: をんばせ | 2007年8月15日 (水) 23時41分

>ひろあさん
>坂本竜馬と河合継之助

河合継之助、実は知らなかった。
でもwikipediaで調べてみて、面白い人だとわかった。
長岡藩士で徹底的な実利主義者、
自分のペースの勉強を貫きつづけた人。
こちらの方が会ってないのが不思議ですね。
同じ時期に勝海舟に見出されてるんだから。
会っていても互いに気付かなかっただけなのか。。。

>ところで、さだまさしさんって、
>井伏鱒二さんとお会いしてお話しした事が
>あるんですってね、最近知って驚きました。

そうですよぉ。
『噺歌集Ⅴ』という、さださんのステージトーク集に、その時の話がつぶさに出てきます。国分寺市の市立図書館にこの本入ってます。よかったら読んでみてください(^^)。。

>をんばせさん
>意外と知られていない....のかも。

かも、しれませんね。おっしゃるとおり、「心酔してもおかしくなく」感じるんですよ。ホント知らないなら、ムリにでもさださんに『忘れられた日本人』、プレゼントしたいぐらいです。それともどこかで会っていて、ある種距離を置こうという心でも働いているのか。。。

>かくいう自分も「民俗の研究者」という以上の知識を持ち合わせていない(^^;)

僕も、考古の分野では知るべき人、たくさんこういう状態の人いるでしょうね。佐原真(だったかな)なんかも、もっと知るべき人に感じるけど、僕からだと「考古の研究者」の域を出ないように感じます。

投稿: さかた | 2007年8月16日 (木) 23時35分

佐原真さんかぁ....何と申しますか....(^^;
一度だけ奈良文化財研究所埋蔵文化財センターの研修でお話をさせてもらったりしたことがあります。(当時、センター所長だった)
寝癖のままNHKにでちゃうし、突然ドイツ語話し出すし
なんともなお方でした。
佐原真さんの「99人のための考古学」(100人いるうち考古学や遺跡に興味があるのは1人位。残りの99人をどう味方につけるかが考古学の発展や遺跡の保護に繋がる、という意味)は私の「心がけ」です。
亡くなった時期が旧石器ねつ造事件でご本人も肯定していたのでそのことがちょっと残念です。
あ....熱く語ってしまった(^O^)
こういうことなのだな。

投稿: をんばせ | 2007年8月16日 (木) 23時58分

>をんばせさん
やっぱり恥を忍んで、佐原真さんをそんなに知らないこと、書いてみてよかった。この先生、考古学を学ぶにもストレートでない経歴を辿られた方というのは知ってる。本屋の書架でも何度も気になっていて手を出さずにいた。今度こそ読んでみよう。

こうして熱い思いに触れられること。感謝です。

投稿: さかた | 2007年8月17日 (金) 06時06分

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