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2007年9月20日 (木)

さだまさし『精霊流し』

さだまさしさんの自伝的小説、幻冬舎文庫で出ている。
やっと読む気になって読んだ。実はこれ大嫌いだった。いまの僕はさだまさしだからって全て好きじゃない。こんなもん小説じゃねえもん。ほとんど実話。「自分の身内のツラい話を、ここまでメシの種にすんじゃねぇよ」ってのが正直な感想だった。幻冬舎社長・見城徹氏の著作からの、この本に対する視点がなければ読む気にもならなかった。さだまさしを知らない人にとっては、涙を絞れる話かもしれないけど、僕は読んでいて全て元の話がわかってしまうもん。もっとも僕が実の話と思ってる部分も当事者に会ってみないとわからないっていう感覚も持ってるけどね。

小説(作り話)としてはいまでも読めない。雅彦=まさし、古田=吉田政美といった具合に、全部実名に替えて読んだ。「小説のウソ」、どこかに誇張があるんだろうという眼はもって。感じたのは「時間というものの尊さ」。
この話の元をさださんがステージトークなんかで語った時に、さださん自体が当事者への思いやりから話せなかった何かたくさんがあった。時間が過ぎ去ることで距離ができ、語れるようになってくる。オーラルヒストリー(言葉で語る歴史)のあり方を見る感じがした。

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