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2007年12月 2日 (日)

骨董のお猪口

Dscn3163 昨日、ウチの近くの「工房 あなろぐ」というお店で、こんな骨董のお猪口を3つばかり手に入れてきた。ウチのカミさんは酒なら日本酒がいちばん好き。寒くなったので晩ご飯の時に、燗をつけて二人でちょいと飲ってる。なのにウチにはお猪口がなかった。いや、あるにはあった。結婚祝いに酒好き夫婦の僕たちに、高校時代の友達連中がたくさんお猪口をくれたのだ。だが10年の日常生活のなかでみんな割れてしまった(すまーん)。だから買ってきた。店主も「最近はアンティーク工具とかを中心におくようにしたから、骨董おかなくなっちゃったんだよね」といいながら、ごそごそ奥の方から残っていたのを引っ張り出し、1個150円で売ってくれた。

Dscn3165 3つとも小さな薄手のお猪口。くいっとやったらすぐあいてしまう。でも買ってきた3つうちの1つの中に書かれた字を見てほしい。「やきそば 行田 飯倉屋 電話百十番」とある。

「行田」って、恐らく埼玉の行田だろう。「電話百十番」とはなんだ? いま電話番号「110」になんぞかけたら、警察がすっ飛んで来てしまう(笑)。それに電話番号の桁数が3桁ですむような時代ではない。いったいいつ頃のお猪口なのだ。何の史料の裏付けもない憶測に過ぎないが、第二次大戦後すぐぐらいまでは遡れるのではないかいな。いくつもの疑問が浮かぶ。行田周辺の電話帳、古いのだといつぐらいのがあるんだろう? どっかの図書館で持ってないだろうか? この飯倉屋さんってまだあるの? 飯倉屋さんで何かのお祝いに配ったものなのか、それともお店で使っていたものなのか? 「やきそば」って、店の売りとして文字にするぐらい珍しいものだったのか? こんなに小さいお猪口、自然に差しつ差されつのピッチが上がってしまう。少ない酒でしっかり酔えそう。そういうことにも何か意味があるのだろうか?

古いものではあるが、何てことない大量生産品のお猪口でしかない。でもだからこそごく普通の人々がこれで酒を酌み交わしてきたものだろう。薄手だし、使ってるうちにまた割ってしまうのが関の山。だけど当分は、こんな字からこのお猪口の辿った数十年の歴史に思いを馳せ、酒が飲める。楽しみ楽しみ(^^)

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コメント

さかたさん、朝はどーもでした!おかげさまでリラックスして厄払いできました!試験で受けを取るというのができるほどでしたからね。

さて、いいね、大量生産品の骨董。だからこそ一般大衆の生活がしみ出てくるようで、歴史の醍醐味を味わいたい私としては大歓迎ですね。ただ、あんまり酒飲まないから別のものになるかな。箸とか茶碗とか。

行田は隣街も同然。クルマで30分以内でいけるから、用事がてら探してこようか、その「飯倉屋」さん?

投稿: をーつき | 2007年12月 2日 (日) 16時01分

>をーつきさん
>朝はどーもでした!

おつかれさーん!!

>大量生産品の骨董。
>一般大衆の生活がしみ出てくるようで、
>歴史の醍醐味

こういうのって、歩くとメチャクチャ感じるよ。
だってたったいまの景色も、20年後からみたら歴史だもん。
まさにこの一般大衆の歴史は「いま起こっている」んだよね。

>行田は隣街も同然。クルマで30分以内でいけるから、
>用事がてら探してこようか、その「飯倉屋」さん?

うん。気が向いて街を楽しむきっかけになるようならね(^^)。

ネットで調べてみたら「やきそば」は行田の名物でもあるみたいね。
フライ(富来)っていう、お好み焼きとクレープの中間みたいな粉ものの鉄板焼きがもっと名物。足袋生産が産業の中心だった頃、その工員さんの食べ物として普及したらしい。同じ鉄板焼きものとして、焼きそばもセットになって名物になってるみたい。地場産業の背景となる食べ物ってイメージを持った。

参考にはするけど、このネットの情報だけを信じるつもりは、無論ないです。このお猪口のおかげで行田の街を訪ねてみたくなりました。八王子千人同心の日光勤番ルートとしても重要な忍城もあるしね。数ヶ月のうちには僕も必ず行くつもりです。

投稿: さかた | 2007年12月 2日 (日) 17時19分

ちょっと横やりレス。

ゼリーフライっていうのもあるよ。おからにパン粉をつけてあげたもの。何でゼリーなのかはわからない。フライとゼリーフライは違うものらしいということも確認はしているけど、まだ食べたことはありません。ゼリーフライはよく言えば素朴な味でした。

焼きそばは群馬県太田市も名物です。焼きそばだけのお店もあるよ。あと焼きまんじゅうね。甘いみそだれをつけて食べる半発酵のバンズは、本来の僅かな酸味と濃厚なミソの風味がクセになる一品。是非ご来訪の際にはお試しを!

投稿: をーつき | 2007年12月 2日 (日) 20時34分

>をーつきさん
>ゼリーフライ
>焼きそばは群馬県太田市も名物です。焼きそばだけのお店もあるよ。
>焼きまんじゅうね。甘いみそだれをつけて食べる半発酵のバンズは、
>本来の僅かな酸味と濃厚なミソの風味がクセになる一品。

そそるねぇ。この庶民感が何ともいい!
高級品よりもメチャクチャ食べたいわ。俺は庶民以外何者でもないし。
EM行く時、久喜から東武伊勢崎線乗るでしょ?
鉄塔もそうだし、民家の形もそうだし、田圃もそうだし、
そそる景観ばっかりなのよ、あちらは。

んんん、もうぜったい自転車担いで走りに行く。決めた!

いい情報ありがとう!

投稿: さかた | 2007年12月 2日 (日) 23時11分

ワタシは行田といえば真っ先に千葉県船橋市の行田団地を想像するなぁ。
旧軍の巨大アンテナの形通りに、半径数百mの環状道路がある街。
でもやきそばの街ではないから違うね。(^_^;)

追伸
   昨日、栃木県ハ鹿沼市文挾近傍ニテ八導体路線
   ニ遭遇スルモ、集団暴走中ニシテ写真撮影ニ至ラズ。
   無念ノ極ミナリ。

投稿: ジロー | 2007年12月 3日 (月) 16時06分

>ジローさん
>ワタシは行田といえば真っ先に
>千葉県船橋市の行田団地

あ、あの円形はそういう意味だったんだ。地図眺めててね。なんでこんなに丸く地誌計画したんだろう、って。不思議に思ってたんだ。納得。

千葉はちょこちょこと戦争遺跡が残ってるね。新京成電鉄も鉄道連隊の訓練線路かな。一度あの周辺を歩いた時に訓練用の橋脚も見つけてる。

>鹿沼市文挾近傍ニテ八導体路線

8導体!! ありましたか!
東京電力の何年史かに、大幹線の系統図がありました。
それでみればわかるね。

投稿: さかた | 2007年12月 4日 (火) 05時54分

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