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2008年3月 9日 (日)

ニューシネマパラダイス

図書館で映画「ニューシネマパラダイス」のサウンドトラックを借りて聴いている。この映画をビデオで借りてカミさんと見て、僕は恥ずかしいほどに泣きまくった。「愛のテーマ」がかかるところでは、反射的に泣いていたように思う(^^;;;)。

シチリアのある村の映画館・パラダイス座を舞台にした映写技師のアルフレードと少年サルヴァトーレ(トト)の物語。トトは成長し、映画監督としてそれなりに成功し、アルフレードの葬式で村に帰ってくる。が、10代の恋の心の傷を引っ張り続け、人を愛するという意味ではどこか暗い陰を持ち続ける人物になっていたような…。プライドと相俟って、こういう傷をずっと引っ張ってしまう男心。もう心の琴線に触れまくった。ところがカミさんは意外にシレっとしてる。。

カミさん曰く、「きっとトトを振った銀行家の娘は、トトのことなんか忘れて幸せになってると思うし。女はそういうもんだもん。いい映画だけど、別に当たり前のことだからまぁまぁかな」って。

男心の琴線に触れる物語なんだろうな。きっとさだまさしさんの『解夏』なんかもそうだと思う。今を生きる意味では女性の方が遙かにしたたかで上手。男は過去にすぐこだわって、うじうじしてダメだ。「女々しい」は「男々しい」と変えた方が正しいと思う(笑)。こういうところ僕の中にも多分にあるから、すぐ琴線に触れちゃう。自分の嫌いな部分でもあり、愛おしい部分でもある。(^^;;;;)

さて、この「ニューシネマパラダイス」、上記の通り反射的に泣くぐらい「愛のテーマ」が大好き。なんて強いメロディなんだと思う。このサウンドトラックには他にもいいメロディがたくさんある。この「愛のテーマ」もたくさんこのアルバムの中で変奏されている。メロディがいいとどんな料理も出来るんだな。そういう意味でもとてもいいサウンドトラックアルバムだ。エンニオ・モリコーネはほんと僕の肌に合うみたいだ。

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コメント

毎度です。

>カミさん曰く、「きっとトトを振った銀行家の娘は、トトのことなん>か忘れて幸せになってると思うし。女はそういうもんだもん。い>い映画だけど、別に当たり前のことだからまぁまぁかな」って。

ということはもう私は結婚という言葉とは無縁の人間になりそうですね。私の前妻は、自分の幸せのためには夫を犠牲にする人でした。なんかダブるんですね。そういうのがスタンダードだとしたら、そんな状況には耐えられないでしょう。甘い考えかもしれませんが、お互いを助け合うという気持ちがないとやっていけませんね。

>女々しい

全くもって、これは男性のことをいう言葉です。実際に女性がという意味でなくて、男性の都合で男性に価値観を押しつける言葉。大嫌いな言葉です。

と、愚痴を言ってしまいました。ちょっとばらしちゃいますけど、つきあった女性はことごとく私に父性を求めてきました。私の器では、女性に与え続けるだけで突っ走れることができませんからね。

投稿: をーつき | 2008年3月 9日 (日) 13時35分

>をーつきさん
>お互いを助け合うという気持ちがないとやっていけませんね。

「縁」なんだろうな。ウチなんかだと夫婦お互いで「僕は(わたしは)自分の事しか考えてない(笑)」って笑いながら言ってるけど、別に男だ女だ関係なく出来ることやってるし。僕はいちばん知ってる女はカミさんしかいない(チューもエッチもカミさんしか知りませんし・爆)。キツイ部分をぶつけ合っちゃう縁か、わっはっはで笑い飛ばせる縁かってだけなんだよね。これもほんと暮らしてみないとわからない。女性の現実主義・自己生命維持主義・自己充足能力の高さも、上手く活きるとフラストレーション耐性の高さに繋がるし。素晴らしい女性の懐の広さはこれまた凄いしね。

>女々しい
>男性の都合で男性に価値観を押しつける言葉。

そうだね。だからこそこういう風な言葉に生まれたんだな。

>つきあった女性はことごとく私に父性を求めてきました。

意思強いからねぇ、をーつきさんは。
僕はどうだったかなぁ。高校時代に3ヶ月程つきあったことある(ひょっとして読んでるかも、これ^_^;;;)けど、しっかり付き合ったのはカミさんだけなんだよね。好きになった女性、みんなビシッと心に筋の通った人ばっかりでした。僕の方が尊敬してるかもです(^^;;)。ちなみにカミさんは僕にあまり「男」は感じない、「おとん」だそうです。嬉しがっていいのやら(笑)。

投稿: さかた(Ton) | 2008年3月 9日 (日) 22時30分

恋愛は、男性が「名前を付けて保存」、女性が「上書き保存」って。
誰が言ったのか忘れましたが、そんな言葉を聞いたことがあります。
男性のすべて、女性のすべてがそう括れないかもしれないけど、そういう傾向はあるかもとは思います。
でもおかげで、男性の失恋の歌は素敵なのが多いかも。

投稿: ちとせ | 2008年3月10日 (月) 08時42分

>ちとせさん
>恋愛は、男性が「名前を付けて保存」、女性が「上書き保存」

この言葉、すごいっ。。。。。見事です。でも僕にも「上書き保存」の部分あります。恋の傷を癒す最高の薬は「新しい恋」でしたから。べつにエエカッコシイするワケじゃなく、今まで好きになった女性、みんなどこか尊敬してるし、好きです(そう思った自分に対するプライドの部分もあると思います)。カミさんに対する思いとはまるっきり次元が違いますが。

>男性のすべて、女性のすべてがそう括れない

はい、それは間違いないと思います。母性もそうだと思う。「男は、女は、そういうもの」でしばるのではなく、その人そのものを見るべきですよね。
と…、頭ではわかろうとしているけれども………↓↓

>でもおかげで、男性の失恋の歌は素敵なのが多いかも。

上記の通り「総てを男女の物理的性差では括れない」と頭ではわかっているけど、下手に女性に「男の恋歌」を歌われると「ふざけんな! そんなに弱くないだろ、女は」って思います。以前ラジオで、辛島美登里が、オフコース(小田和正)の「言葉にできない」を歌っているのを聴いたんです。上手く美しいんだけど、いつまでも過去にこだわりたがる男の女々しさを感じない。同じように中島みゆきの「女性の立場」のラブソング、これ男が歌ったらもっと違和感があります。はっきり言って"気持が悪い"に近い、です。

でも、男のこういう弱さがあるからこそ、いい唄がある。
納得です()^^。

投稿: さかた(Ton) | 2008年3月10日 (月) 20時03分

久々のこのサントラ聴きました~いやぁ実にいいですね!!
強引な系譜ですが、モリコーネ→バカロフ→70's歌モノ(ex.R.ゼロ)と脈々を流れるイタリアンメロディ、これはもう、私の血流です!!

映画そのものは、高校の同級生(男)が、「五回泣ける!」と豪語していて(何故五回??)、私も見てみましたが、正直、私の琴線に触れる箇所はあまりなかったような・・・ま、当時の話ですが、何れにせよ、岩橋は男心が少ない人種なのかも(汗)。大島弓子の世界の方が、よほど肌に合うようです。

ところで。前述のL.E.バカロフが音楽を担当したイタリア映画「イル・ポスティーノ」(1996)は、ご覧になられましたか?岩橋は、ビデオもサントラも持っています。多分、さかたさんお好きかも知れないので、もし未視聴でしたら、お貸ししますよ。

投稿: 岩橋 信之 | 2008年3月11日 (火) 00時28分

>岩橋さん
>イタリアンメロディ
これ、すげぇ「濃い」ね。これでもかって感じに畳みかけてくる。「シネパラ」のサントラ、アレンジレシピがたくさんあって、そういう意味でもいいです。

>高校の同級生(男)が、「五回泣ける!」と豪語していて
そいつは僕と完璧に同性。まごうことなき、か弱き「男」ですね。

>正直、私の琴線に触れる箇所はあまりなかったような・・・
わははははは、やっぱりウチのカミさんに会わせたい(^^)。中性的な「あはれ感」を持ってる部分、アーティストとして素敵、ウラヤマシイです。それは「強さ」でもあるからね。
イタリアのこういう映画、山田洋次的な世界でもあるような気がする。どろどろと人情が濃くて(^^;;)。最近の山田洋次作品は嫌いなんだけど、「幸せの黄色いハンカチ」や「遙かなる山の呼び声」ぐらいまでの人情ものはすごく好きでね。こういう系統のイタリア映画ならきっと僕ハマって、ボロボロ泣きまくります(^^)。でもウチ、ビデオを次男に壊されて使えないの

>イタリア映画「イル・ポスティーノ」(1996)
見てません。ですが、ビデオは上述の通り破壊されており見られませんので、サントラだけでもお貸しくださいまし(^^)。僕も坂本龍一の「/04」、持っていきます。茹蛸系の何かで会う時にでもしましょう。

投稿: さかた | 2008年3月11日 (火) 06時46分

この映画には思いいれや想い出がありすぎて・・・食いつきたくても中々食いつけないでいました・・。

実は・・私の「洋画ベスト1」はこの映画なんです。
しかも、最初に公開されたバージョン。
完全版みたいなのも公開されたみたいなんですが、そこではかつての恋人と再会できちゃうとか???

あれは・・・結局会えずじまいだから切なさも増すし、リアリティも増すと思うのですよ・・。

ラストでは、「いかん、このままスクリーンを見続けたら号泣してしまう」と思い、目をそらしてしまった情けなさ。
だって、当時つきあってた女の子に誘われて2人で見に行ってたので、泣いたら恥ずかしい(笑)。

サントラ、私も持ってます。
サントラでもナンバー1です。
音楽、すばらしすぎ。

モリコーネはいいですよね。
「ワンスアポンアタイムインアメリカ」の音楽も大好きだったけど、この「シネパラ」の音楽は「ワンス~」を越えました・・。

世の中の全ての映画の中でも、トップクラスの名曲群.。

もう・・影響受けまくりました・・・。その割には自作曲にその成果は出てませんが(笑)。

音楽聴いただけでも泣けてくるのに、それに加えてあのストーリーの素晴らしさ、切なさ。
あれはもう「感動の暴力」としか思えません(笑)。

投稿: 時代屋だんぞう | 2008年3月13日 (木) 02時02分

>だんぞうさん
コメントレス、遅くなりましてすみません。

>実は・・私の「洋画ベスト1」はこの映画なんです。

そういう人、多そうですね。僕も上位に入ります。
しかしトップは『大列車作戦』(1964、米・仏・伊合作)なんです。3才の時に見て、その時はただ機関車が走りまわるのが好きで、終わりまで見てた。大学生の時に見て、最後の最後のどんでん返しのセリフに震えました。「芸術って何?」を突きつけられたようで。ご興味があれば「映画 大列車作戦」でgoogleしてみてください。あらすじがわかります。

>結局会えずじまいだから切なさも増すし、
>リアリティも増すと思うのですよ・・。

ですねぇ。。。でも会えたら、何話すんだろう。
もし僕なら、、、、
自分が好きになった女の子、会ったら何、話すんだろう。

>「いかん、このままスクリーンを見続けたら号泣してしまう」

カミさんの前で泣くのは、僕もちょいと恥ずかしいです。僕は思わず部屋から出ました。そんなことしたってボロボロ泣いているのは気づかれているんですが(^^;;;;)。

>モリコーネはいいですよね。
>「ワンスアポンアタイムインアメリカ」の音楽も大好き、
>この「シネパラ」の音楽は「ワンス~」を越えました・・。

だんぞうさんのBBSでご紹介した気もしますが、改めてご紹介(^^)。
エンニオ・モリコーネ&ドゥルス・ポンテス「FOCUS」ってアルバム。ドゥルス・ポンテスはポルトガルの民族歌謡"ファド"の女王といってもいい人。Amazonで検索してもらうと収録曲がわかりますが、しょっぱなの曲が「シネパラ・愛のテーマ」、震えましたね、これには。レンタカーで家族全員乗って走ってたときにFMラジオでかかった。夫婦で一聴して「これ、絶っ対買おう!!!」になりました。もうこれ何度聞いたか・・・!! 映画"ミッション"のテーマ曲も良かったし。たしか「ワンス…」のテーマ曲も入ってます。

>音楽聴いただけでも泣けてくる

太平洋戦争後60年(2005)、当時硫黄島で死闘をし生き残った日米の兵士が、60年後のその日に硫黄島で出会い、追悼の会を持った。そのTVドキュメントのバックにも「愛のテーマ」が流れてまして。やはり泣きました。あの音楽、強すぎます。

投稿: さかた | 2008年3月14日 (金) 12時21分

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