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2009年2月10日 (火)

Absolutely

昼ご飯を食べながら、TVでサレンバーガー機長の会見を見ていた。去る1月15日(現地)、ニューヨークのハドソン川に不時着水したUSエアウェイズ機の機長。会見中ある記者が「また仕事に戻る自信はありますか?」と聞いた。そのサレンバーガー機長の返答は

「Absolutely」=ええ、絶対に

だった。すごくいい言葉だったなぁ。

「奇跡だ、神様だ」的に騒ぎ立てようとする風があるけど、こういうのヤだ。これをネタに儲けようとしてるだけだもん。早くコクピットにサレンバーガーさんを戻してあげたい。スーパーマンでもカリスマでもタレントでもない、単に飛行機を安全に飛ばす職人でしかないんだから。そもそも世の中にカリスマなど誰もいない。「訓練してきたことをやっただけ。自慢も感動もない。」って言ってるそうだけど、ほんとその通りなんだと思う。パイロットも人間、羽田沖に着陸寸前に墜落させたK機長みたいなのもいた。けど、航空定期便の機長には必ずある、飛行技術だけでなく身体検査も含めた半年毎の適性試験で通らなければ、即時仕事が出来なくなるような商売、ほかにあまりないと思う。血圧がヘタに上がっちゃうだけでもアウト、よほど日頃の節制が必要だ。オマケに機種転換・担当路線変更となれば勉強しなきゃならないことが山程ある。それで目も悪くなっちゃいけないんだから、たまらない。シミュレーターを使用して、様々な危機的なシチュエーションでの訓練をプロのパイロットたちは積んでいる。たしかにこういう非常時は必ず機長が操縦桿を握っているが、副操縦士も訓練にしたがって、フラップ操作や計器を通した機の状況の監視、通信、周辺の見張りなどのバックアップを行っている。いちいち機長に言われなきゃ動けないでそこにいたわけではない。サレンバーガーさんだけが偉いわけではない。きっとかなりの機長が同じように操縦して、着水させることができると思う。ただ祭り上げて感動してオシマイではなく、そういう危機管理やその際のチームワークが、自分の周りではどういうふうに出来るか、単に周りの責任にしてふてくされる前に考える方が大切なんじゃないかな。

ほんと、身の回りよく見ると、こんな風に一見スーパーマンと思える仕事出来る人、たくさんいると思う。僕は僕の仕事なりでそういう人にちゃんと会っている。サレンバーガーさんはそんな人の一人でしかない。ほんと早く心静かにコクピットに戻って欲しい。

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コメント

味のあるいい記事だねぇ!
サカタ隊員がスーパーマンと思えた!(゜o゜)

投稿: JIRO@電極観測隊鉄塔隊長 | 2009年2月11日 (水) 00時45分

>隊長
出発前ブリーフィングで、離陸中アクシデントの場合のダイバート、もしくは着陸先なんて話し合ってたのかなぁ。そこでハドソン川って案は出てたのか? ロングアイランド湾に行かずに、ハドソン川を選んだ理由。「救援船がすぐ来てくれそう」って理由は読んだけど、下手するとニューヨークの街中に墜落させる可能性があったわけじゃない。まぁ高度などからそれはない、と判断出来たのかもしれないけれど。その判断をもう少し詳しく聞きたいってのはあるね。

投稿: さかた(Ton) | 2009年2月11日 (水) 20時29分

隣の空港は確認してると思うけど、川はね~。
ブリーフィングでそんな話してたらキリ無いけど、頭の片隅にあったとしたらすごい!

投稿: JIRO@電極観測隊鉄塔隊長 | 2009年2月11日 (水) 23時35分

>隊長
>頭の片隅にあったとしたらすごい!
サレンバーガーさんは恐らくJFKは気が狂うほど離着陸してると思うんだよね。だからあの辺りの空からの景観は、ほんとに身体に染みついてると思うんだ。
ここから先はまっったくの憶測に過ぎないと思うんだけど、きっとプロとして何度かは「ここでバードストライクなどのエンジンフレームアウトに遭ったら、何処に行くかな」って眼で、見たことあると思うんだよね。そういう姿勢ががどんな分野でもプロだと思うし。きっとそれが実を結んだんだと思うんだ。どっかでこういうインタビューしてるかな。機会があれば、この一点だけ、直に本人に聞いてみたいと、僕は思う。

投稿: さかた(Ton) | 2009年2月12日 (木) 22時38分

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