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2009年2月11日 (水)

最近の茹蛸とりお

高橋幸宏氏が、YMO時代のことでこう言った言葉に出会ったことがある。記憶違いもあるとは思うが
「細野(晴臣)さん(=A)、あの人は眠そうな顔してるけど(笑)、天才ね。キョージュ(坂本龍一さん)は秀才(=B)。僕は普通の人(=C)」
幸宏氏が普通の人ってのも首肯しがたく^^:;;、また比較するのもおこがましいが(笑)、これ茹蛸とりおにも言えそう。すなわちA=シンドウアツコ(以下シ)、B=岩橋信之(以下岩)、C=Ton、ってなぐあいに。

今日は、大森ライブに向けた2回目の音合わせ。ピアノとベースの骨格がほぼ出来上がってるところに、僕がギターリフを考えてきた。大枠ではOKがでたが、細かなところでの僕のコード耳コピミス、全体での和声の重なり具合やリズムノリの変なところを、逐一止めながら手直ししてゆく。シンドウさんが言う。

シ「そこコードの重なりがおかしい」
岩「シンドウさん、そこ! ちょっと手ぇ止めてください!」

こんな場合は大体音感の悪い僕のコード耳コピミス(笑)。岩橋さんは、絶対音感があって耳でコードの構成音が全てわかる、という人ではないが、ピアノの鍵盤の押さえ方見ただけで、コードネームがわかる。すぐに翻訳。

岩「ここ、基本的にC♯mなんですよ。そこをベース音が動いていって、サウンドが変わっていくんですよ。だからギターはそのトライアドのままでいいんじゃないかな。それとあの場所は3rd、つまりバターノートを抜いたパワーコードの方が…」
Ton「つまりペダルポイント的にマイナートライアドのままギターは動かないで、ベースとピアノで動いていく形?」
岩「そうそうそう! アッパーストラクチャーなんです」
シ「?????^_^;;」(笑、言葉トシテハ訳ワカッテナイ)

でも、音にしてみると、整理されたサウンドになる。

僕も理論書は読んだが、まだ文字情報。サウンドとして身体に身に付いていない。岩橋さんはそれがほぼしっかりできている。だが僕も岩橋さんが何を言わんとしてるかは8割方わかる。わからなければ教えてもらう。シンドウさんは理由は言葉で説明出来ないが^^;;、感覚でしっかり独創的な美しいサウンドを作り出してくる。曲の構造的に同じような部分でも1番と2番ではちょっとコードを変えて、伝えたい意味に広がりを持たせてくる。そんな違いをちゃんと感じて理解し、そこにプラスする具体的な音に出来なければ「シンドウアツコの音楽」にならないし、間違ってもサポートやコラボレートとは恥ずかしくて言えない(はたしてどこまで自分が出来ているのやら^_^;;)。ほんとシンドウさん、「音楽してるな」と思う。クラシックピアノで長年培った和声感覚と指の動きとしての反応、その感覚をベースに、意識的にも無意識にも様々な音楽を聴いてきた耳っていうのはすごい。そこに岩橋さんという根気強い^_^;;すぐれた翻訳者がいることで、以前より「茹蛸」にならなくなった。世の中の紛争というのが、互いの理解力不足から来るというのが^^;;、身を以て理解出来る(笑)。

こんな位置づけも出来る。シンドウさん=作曲者、岩橋さん=指揮者、Ton=ただ楽しく弾いてる人(笑)。オモシロイよぉ。この二人とやってると。単なる感覚でなくそれに言葉を与えて建設的に音楽出来る。とても楽しい。なによりシンドウアツコの音楽が魅力的だし(^^)。ええユニットですわ(^^)。

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コメント

僕は普通の人(=C)

そう思っているのは貴方だけ。
何の技術や特技をもっているのが「音楽家」や「演奏家」じゃ
ないんだから。

パコ・デ・ルシアの愛弟子、ビセンテ・アミーゴ(フラメンコG奏者)
なんかは、音楽理論も用語も記号も知らないんだから。

投稿: italica | 2009年2月11日 (水) 20時15分

>itaちゃん
ヴィセンテ・アミーゴとか比較対象に持って来られてもなぁ。感覚といったって天地の開きがあるもん(笑)。中途半端な感覚だけじゃやっぱダメだね。伝えあう、理解して形にする、ってところではやはり理論は必要だわ。理論が全ての答えじゃないし、理論にあるのは過去なのは確かだけれど、壊す形を提示してくれもする。つくづく僕ぁ、ただイイカゲンにギター弾くのが好きなだけのギター好きですわ(笑)。

投稿: さかた(Ton) | 2009年2月11日 (水) 20時36分

お疲れ様です~

何と言っていいのかワカランとこではありますが(汗)、足掛け3年やってきたんですよね、このコラボスタイルは。そして、今になって、少しは「“音楽”に近づいてきた」ような気がします。以前はタダの肉弾戦でしたからね(汗)。ま、まだまだこれからのようです。座長の息が続くまで・・・

投稿: 岩橋信之 | 2009年2月11日 (水) 22時50分

>岩橋さん
肉弾戦、たしかに(笑)。やっぱりどんなものもちゃんと意味を感じて、頭使わないとダメだねぇ(笑)。最近いい意味でピアノはピアノ、ベースはベース、ギターはギターなんだ、って思えるようになってきたよ。それ以上のことはやろうとしたってハマらない。オーソドックスって大切だなと思う。いつも根気よく、ありがとうね。

投稿: さかた(Ton) | 2009年2月11日 (水) 23時02分

前にも言ったか書いたような気がしますが、いっぺん茹蛸トリオの肉弾戦、じゃなかった (^^ゞ、練習風景を見学したいな~なんて勝手なことを思ったりしています。いやマジな話、たぶんすごく勉強になるのだろうなあ、と・・。
でも、上に書いてある会話、私全然理解できません。バターノート??ペダルポイント的??アッパーストラクチャー??・・・

音楽理論が解説されてるサイトってネット上にたくさんありますが、読んでても判らないかピンとこないか、それがどうした、と思えてしまうことが多いです。
茹蛸になるような修羅場をくぐって初めて、このへんの大切さが身を持って理解できるのでしょうね・・。

投稿: 一太郎 | 2009年2月11日 (水) 23時15分

今日は、お休みのところありがとうございました。

アンサンブルへの道のり、
音楽的に、私はさかたさんと岩橋さんに、
丸っきりおんぶにだっこの状態なので
(*肉弾戦となれば、私がお担ぎいたしますが♪)、
息はまだまだ続きそうです~!


投稿: シンドウ | 2009年2月11日 (水) 23時38分

むかーしむかし、大学でワタシが同級生と専門科目の話をしていたら、それを聴いていた後輩が10年以上経ってから、
「センパイ、あの時のハナシ、宇宙人の会話みたいでした…」
とのたまっていた。
後輩の気持ちがなんとなくわかる。(・o・)

投稿: JIRO@ユキヒロと同じ誕生日♡ | 2009年2月11日 (水) 23時43分

>一太郎さん
>茹蛸トリオの練習風景
はい、僕が勉強になってます(笑)。

>バターノート
例えばCもCmもドとソは構成音であることはどちらも同じ。ただ三度の音がミかミ♭かで、メジャーかマイナーになります。こうしてコードの性格すなわち味わいを決定づける特徴的な音が「三度」。西洋料理なんかバターの味が濃いでしょ? 料理の味を決定づけるバター、それと3度の音をひっかけて、3度の音を「バターノート」って言った人がいるんです。マイルス・デイビスっちゅうJazzの巨人ですが。
茹蛸とりおの場合、シンドウさんのピアノでコードトーンががーっと出ていて、それでシンドウさんが歌いやすいようになってるから、下手にギターで音を足すとサウンドがキッタなくなる。低音楽器(ベース)で足すより高音楽器(ギター)で足す方がピアノとバッティングしやすいし。そこで1度・5度で構成されるよくエレクトリックギターで使うコード(パワーコード、コードの性格が希薄)で足した方がサウンド的に整理される、ちゅうことです。

>ペダルポイント
コードチェンジしながらも一音だけ動かないで、あとの構成音が動いてコードメロディラインを作るようなやつ、アレです。

>アッパーストラクチャー
分数コードあるでしょ? あの上の部分です。ベースなり下部を構成する和音の上に乗っかってる和音のことです。

>それがどうした、と
確かにそれがわかってなきゃ出来ないことではないと思います。でもすでにこうするとこうなるよ、ってのが経験的にわかってる部分は知っておいて損はない。理論はその程度のモノ、過去の蓄積でしかないとは思います。でも知ってれば、まずオーソドックスにやるなら対応が早くなりますし、それぶっ壊してやるためのぶっ壊す元になりますものね。こうして「何をしたいか」伝えあう時に早い。便利に思ってます。

投稿: さかた(Ton) | 2009年2月11日 (水) 23時51分

>シンドウさん
お疲れさまでした。いや、ほんと岩橋さんていう通訳の役割は大きいねぇ^_^;;;。でも、ほんと各楽器の位置づけが見えてきた気がする。3年なんですね、ほんと。まずは今晩はしっかり休みます。録った音源は明日以降までお待ちくださいましm(_ _)m>シンドウさん・岩橋さん

>(*肉弾戦となれば、私がお担ぎいたしますが♪)、
華奢だけどパワーはありそうだものねぇ(^^)。


>JIROさん
へぇ、ユキヒロ氏ってあの日なんだ、生まれが。。。
僕ぁユキヒロのドラム聞いてまずドラムやりたいと思ったのが楽器に目覚めた最初でした。

>あの時のハナシ、宇宙人の会話みたいでした…
これ、JIROさんの結婚披露宴のスピーチかで聞いたなぁ。印象的に覚えてる。でも数学って面白そうだなと思う。まずは算数レベルの高校までの数学はやり直してみたいと思うよ。ちょっとイヤミだとは思ったけど、あえて実況的にそのまんま書きました。でもテクニカルタームって便利だよね。まずわかってれば多くの言葉が1語で済むもん。仕事が速く進みますわ。

投稿: さかた(Ton) | 2009年2月12日 (木) 00時03分

3度の音がバターですか・・・しかも、巨匠マイルスのお言葉だったのですか・・・あと、ペダルポイント、アッパーストラクチャー・・・・フムフム、ベンキョになりました~。m(..)m

・・・って、言葉の上ではなんとなーく判ったのですが、正直まだピンときません。やっぱし音を組み立てる現場にいないとダメなのかな・・・・
やっぱし、それがどうした、なんて思わないで、ちゃんと覚えるようにします~

投稿: 一太郎 | 2009年2月13日 (金) 01時37分

>一太郎さん
>音を組み立てる現場にいないとダメなのかな・・・・
これっす!! 茹蛸とりおでオモシロイのは、こういうことがあるから、ってのも僕にはあります。別に理論のオベンキョーのためにやってるわけじゃないけど(そりゃ本末転倒)、やってみるとちゃんと生きるのがオモシロイ。先人達は考えてたんだな、って。音楽を身につけるってって他言語身につけるのに似てそうな気がします。理論って文法にしか過ぎないような(^^)。けれども、ギターにも音感にもセンスがない僕は、理論って便利だなぁ、って思いますね。

投稿: さかた(Ton) | 2009年2月13日 (金) 07時09分

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