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2010年3月19日 (金)

あらすじ

16日の晩、長男坊がPCのディスプレイを前に呻吟しつつ、必死に文章を書きうつしてた。

「なにしてんだ?」と聞くと
「おはなしのあらすじをまとめてきなさい、って宿題なんだけど、どういう風にまとめていいか、わからない。だから全部写してる」

長男が選んだおはなしは「あまのじゃくと二子山」。箱根のあまのじゃくが、隣の美しく高い富士山に嫉妬して、富士山の岩をぽいぽいちぎっては投げて伊豆七島を作っちゃった、なんてお話。今書いたのが、まさにこのお話の「あらすじ」なんだけど、どこにおはなしの転換点があるか、そのポイントをつかんでどう他人に説明するか。その感覚つかむまで「あらすじをまとめる」って難しいんだよ。できるやつには苦にならないことでもね。

実は僕も小学生時代にこれで苦しんだ。だってお話を説明する上で、文章のどこも大切なんだもの。僕は母親には「何でわからないかなぁ。考え過ぎなのよ」って言われただけ^_^;;;。何の解決にもならないアドバイスだった。

僕はこうした。
Ton「いまお父さん、下で晩ご飯の後かたづけして、5分ぐらいしたらあがってくる。それまで何度もこのお話読んどいてみ。お父さん来たらお話をぜんぜん見ないでどんなお話か説明してごらん」って。
そしたら長男が言う。
「起承転結を考えて、って先生が言うんだけど」
Ton「そんなの大人の理屈なんだから、気にしないでいいよ」

10分くらいして長男の元へ行き、僕がざっとお話を読んで頭にたたき込んだ後、その画面を閉じた。どこから話していいかわからないようす。声をかける。

Ton「まずだれがでてきた?」(起1)
長男がすらすら説明する。質問を続ける。
「で、あまのじゃくはどう思ってた」(起2)
「で、あまのじゃくはなにした?」(承)
「そんなことしてたらどういうことになった?」(転)
「で、どうなっちゃった」(結)
全部すらすら答えた。

そこで長男に「ほら、あらすじできたじゃん。それをそのまま書けばいいんだよ」って言った。そしたら長男「え!最初のほう覚えてない^_^;;;」だって。だもんで頭からもういちど質問しつつ書きとらせた。一回じゃ無理。何度かやってれば、「あらすじは?」って聞かれて答えられるようになるだろうな。他人がそのお話を知る上で、なにを知りたいのか、その感覚をつかめばいいんだもん。

18日の晩ご飯では抜き打ちで、いま長男が好きで読んでる芥川龍之介の子供向け版から、「『蜘蛛の糸』ってどんな話?」って聴いてみた。そしたらちゃんと起承転結つけてすらすら答えた。好きな話なら、自然にキャラクターが頭の中で動いてるから、その動きを説明すればいいだけの話なんだよね。

僕は教員養成系大学に行ったが、別に教員になりたいわけではなかった。だから教育実習は大変だったが、どうすれば子供がわかるか「考える」訓練はしてもらえた。それはいま、子供持ってみてすごくありがたく感じる。40人の子供がわかる方法は自信がない。けど、せいぜいウチの二人の息子どもがわかるように工夫を続けることはできそうだ。税金使って学んで2人にしか役に立たないとは、いやはや申し訳ない(笑)。

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コメント

さすが!教員養成学校卒業生!!!

投稿: 奥武蔵爺! | 2010年3月25日 (木) 16時59分

>爺!殿
カミさんと力合わせれば、中学までなら何とか全教科教えられるかなとは思ってます。全部回答が見えてわからなくとも、一緒には考えられる、それでいいかな、と。
サッカーについては長男に教わってます。

投稿: さかた(Ton) | 2010年3月25日 (木) 23時26分

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